性同一性障害を知って自覚した〜中学校編〜
家から徒歩1分の私立中学校
卒業したあの小学校と
その隣の小学校の生徒達が通う場所
初めての制服
本当は学ランが良かったけどセーラー服(--;)
もう人生を諦めてました
自分は女なんだと、そう言い聞かせて…
すごく嫌だったけど髪も肩まで伸ばしました
中学校生活までいじめられてたまるかと
コミュ力高めの明るい人を演じました
手始めに隣の席の女の子
男の子と仲良くして失敗したから
今度は女の子と仲良くする
初めての試み…
変わった名前をしていたので聞いてみると
一家全員車好きで名前も車から取ったものだと嬉しそうに語ってくれました♪
思ったことをハッキリ言う性格で
嫌われても自分から話に行くような子
僕とは真反対
正直驚きました
こんな生き方も出来るのかと…
そして初登校の日、凄く美人でスタイルのいい子が僕に話しかけてきました
「ねぇ、昨日公園にいなかった?」
ん?確かに公園で遊んだけど…なんで知ってるんだ??と疑問に思いながらも
「いたよ」
と答えると
彼女は嬉しそうに「やっぱり(笑)」と返してくれました
僕がブランコで小さな子達と一緒に遊んでいた所を見ていたそうで(笑)
中学生にもなるのに公園で遊んでるなんて変わった人だと笑ってきました
でも嫌な感じで言ってるのではなく好意的に笑ってくれて、
そんなちょっとしたことで幸せを感じた
中学生活はスタートしました!
部活動事件
部活はずっと前から決めていた野球部!
巨人ファンで阿部慎之助さんが大好き(*ˊ꒳ˋ*)
語りだすと止まらないので抑えます(笑)
アニメでは当時地上波で流れていた
「メジャー」
漫画やテレビの再放送で好きになった
「タッチ」
とにかく野球がしてみたくてたまりませんでした(笑)
でもそんな夢は呆気なく潰され…
理由は「女子の入部は受付けてないから」
だそうで
心から女に産まれたことを憎みました
何度も悔しくて泣きました
友達、服、部活、恋愛
どれも青春と呼ばれるものは僕にとっては
全て我慢の対象なんだ…
これから生きていく上でずっと我慢し続けなきゃいけないのなら
死んだ方が楽だと考えるようになったのです
絶望していると新しく友達になった子から
「迷っているならバドミントン部に入らないか」と誘われて
どうでもよくなっていた自分は何も考えずにバドミントン部に入部しました
これが後に自分の人生を大きく左右するものになるとは思っても見ませんでした
(もし違う部活だったら今の自分はいません)
部で知り合った先輩、後輩、同学年の子達
とにかくかなり沢山の友達ができました!
あんな絶望の淵にいた自分をいろんな人の支えでまた頑張ろうと思えたのです
部活で知り合った友達と初めて
カラオケに行ったり電話やメールのやり取りをしたりしました!
その内の1人は今でも仲のいい親友です(*^_^*)
過去の僕と同じようにいじめられている子を迷いなく助けた事もありました
そこまで勇敢に立ち向かえたのは過去の経験があったからかもしれません
その点ではありがとうと言いたい
助けたと言っても幼稚なやり方でストレートに
首元掴んで怒鳴っただけだけど…
バドミントンはそんなに強くならなくて
負けず嫌いの性格だったので
部活とは別でバドミントンクラブに入って夜通し熱中してました(笑)
恋愛事件
中学になるとそれなりに恋愛話も増えるわけで
当時の親友に
好きなタイプを聞かれて咄嗟に女の子が好きだとカミングアウトしてしまいました(笑)
(この時性同一性障害を知らなかったのでレズビアン(同性愛者)だと言っていました)
変な目で見られたらどうしようと慌てて冗談だと言おうとしたらまさかの
僕と同じレズビアン(女性の同性愛者)の女の子がいると教えてくれました
こんな事ってあるのか!?
僕はその子を探して同じ図書委員だと言う事を突き止めました
何を血迷ったのか初手から「同性が好きなの?」と聞いてしまいました(笑)
その子はすごく青い顔をして「誰から聞いたの?」と返してきました
その時初めて隠すべき事なんだと気付きました
(気付くの遅すぎ…)
慌てて「僕も同じ!女の子が好きなんだ!」
と返すとしばらく沈黙が流れて
その後なんとか打ち解けることが出来て
なんやかんやで付き合う事になりました(笑)
但し条件付きで(--;)
・学校ではバレないようにすること
・お互い本命では付き合わない(浮気の公認)
こんな感じだったような気がする…
今思うと付き合ってるのか?と思う条件(笑)
学校ではぞんざいな扱いなのに
家や図書室で2人きりになると凄く甘えてくるギャップが可愛くて好きでした(笑)
(惚気話ですみません(笑))
情緒不安定な子でしたが心の支えになれてると思うと嬉しくて
彼女のわがままは出来る範囲で答えていました
そんな変わった恋愛は卒業まで続きました
(たくさん振り回されたけど楽しかったな)
今でもその女の子とは友達です!
登校初日に声をかけてくれた美人な女の子にも恋をしました
でも告白したら気持ち悪いと言われてしまって
すごく悲しかったです…
そこで全員が理解してくれる訳では無いのだと言うことを知ることができました
なぜか先輩達も巻き込んで大事になったので
めんどくさかったな…(原因僕だけど)
卒業する頃には仲直りしたけど未だに根に持ってる |д゚)
性同一性障害だと気付いた瞬間
レズビアンとして付き合っていても違和感はありました
女として女が好きなのがレズですが
自分は男として女を好きでいたい
これが最大のポイント
とあるドラマを見ました
「ラスト・フレンズ」です
主題歌は宇多田ヒカルさん
キャストは上野樹里さんや長澤まさみさん、錦戸亮さんなど豪華メンバー
そこで初めて「性同一性障害」を知りました
ドラマ見て1話目で「自分これだ!!」ってはしゃぎました(笑)
同じ悩みの人がいた嬉しさでした
自分だけじゃなかった、テレビドラマで取り上げられてるほど世間に浸透しているんだと
見終わった頃には誰にも隠すことなくカミングアウトしまくりました
(家族だけ内緒で)
中学3年の文化祭
文化祭実行委員だった僕は色々な企画を考えていました
中でも一番力を入れたのは演劇
男女が入れ替わるストーリーをオマージュして作り上げました
元ネタは「おれがあいつであいつがおれで」
僕はその主人公の男役に立候補しました
そして見事当選!
「学ラン着れるやん!」って大はしゃぎ
外見は男で中身は女なので逆ではあるけど楽しく演じる事が出来ました
強いて言うならもっと痩せときゃ良かったって事くらいかな(笑)
修学旅行も楽しく回れていい思い出がたくさんできた中学校時代でした(*ˊ꒳ˋ*)
次回へ続く!
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