FTMのホルモン治療とは？
今回はホルモン治癒についてお話していきます！
ホルモン治療と言うのは簡単に説明すると
男性ホルモンを体に入れて
より男性に近付ける治療法です
泌尿器科で行います
筋肉注射になるので腕やおしりのような大きな筋肉がある場所に打ちます
打つ場所は病院ごとに違うようです
初めての注射は広島で腕に打ってもらいました
2回目以降は愛媛でおしりに打ってもらってます
おしりの方が痛くないと言われていますが
僕はものすごく注射が苦手なのでどこに打たれても痛いと感じます(笑)
注射の種類は
エナルモンデポー
テスチノンデポー
ネビドデポーなどがあります
エナルモンデポーが日本では多いようです
僕もエナルモンを打ってます
量によって打つ回数が変わります
1週間、2週間、1ヶ月に１回など
量が少ないとその分効果は弱まってしまうので生理がなかなか止まらなかったり声が低くなるのが遅くなったりします
逆に量が多いとニキビが多量に出来てしまったり血管系の病気になりやすくなったりします
この辺りの調節は主治医と相談してお任せしましょう
僕は2週間に1本でやってます
旅行に行くので多くしてもらったりと予定に合わせて調節してます
中には近くにFTMが受け入れ可能な泌尿器科が無くて交通費を抑えるために多く打ってもらっている方もいるようです
FTMのホルモン治療は保険適用外
つまり本来の使い道とは違う理由で使用するので受け入れが出来ない病院が多いようです
事前に電話で確認を取っておくといいですよ！
確認が取れたら
性同一性障害の診断書を作って貰った所に紹介状を書いてもらい病院に行く流れです
中身は同じですし打つ看護師さんは日によって変わったりするので病院の評価とか気にせず近い所でいいと思います！
あまりにもこの病院凄く苦手だなーとか
他より値段高い気がするとか感じたらさっさと変えてしまいましょう
なんと言ったって一生お世話になる病院ですからね…
だからこそ家から1番近い所をオススメします
値段の違いも多少ですがあります
2週間に1本だと1本あたり2000円代です
効果について
良い点
声が低くなる、生理が止まる、髭や体毛が濃くなる、筋肉が付きやすくなる、代謝が上がる、血管が浮き出る、精神的ストレスが減る、自信が付く、陰核肥大
悪い点
血管系の病気になりやすい、ニキビ・肌荒れができやすい、ホルモンバランスが乱れて体調崩しやすい、イライラしやすい、うつ病になりやすい、食欲増進、食嗜好が油っこいものへと変わる、肥満になりやすい、体臭がキツくなる、性欲増進
個人的にいい点と悪い点を分けてみました！
声変わりは打ち始めて2ヶ月頃に始まって1年後には落ち着いて歌えるようになりました
声比較の動画出してますので是非ご覧ください
生理は普通遅くても1ヶ月で止まるそうなんですが僕の場合はなかなか止まらなくて1ヶ月半かかりました…
手の血管の比較
右がホルモン前
写真写りの関係であまり伝わらないかもですが凄くボコボコ出てきました！
髭は人によるかもしれません、もともと体毛が薄かったので半年放置してもうぶ毛程度で悲しかったです(´TωT｀)
お見苦しくて申し訳ございません(^^;
体毛の比較です。右がホルモン前
ホルモン前は剃ってなかったのですがこの薄さ…これだけ体毛が薄い人でもモジャります！
筋肉が付きやすくなるといった点では効果はすごいです！
性別を隠してボクシングジムに通っているのですが、全くバレないくらい運動能力が上がりました
むしろパンチ力があると言われました(笑)
走るとよく分かると思います。足が軽くてポンポンと蹴り上げるような感覚
これは打ち始めて3ヶ月目くらいで感じました
特別体重が落ちたわけではないので筋肉が付いたおかげだと思っています
体重はそんな走るのが楽しくなってきた頃からだんだん落ちていって打ち初めて1年後には−10キロを突破！
これには主治医からも褒められました
BMIが30を超えるとホルモン注射打てなくなると警告されていたので必死に痩せました
食べるのが大好きで特にラーメンが好きだったので自力でダイエット出来ないと踏んでボクシングを始めましたがなかなかいい方向に転がってくれました！
戸籍を男性に変えた方は保険適用になるところもあるそうなので主治医に確認してみるといいでしょう
悪い点で個人的に一番辛かったのはニキビ・吹き出物…
今までニキビとは無縁の生活を送っていました
特別に洗顔や美容に気を使ったことはなかったのですごく戸惑いました
男子中学生、高校生のようなオイリー肌
不謹慎ですがコロナでマスクを付けているので顔を隠せるのは有難い
もちろん皮膚科にも行きましたが治ることはなく
このままずっと肌に悩まされ続けるのかな
そんな感じでいい点もありますが悪い点もあります
僕個人としては女性特有の悩みが減って男性特有の悩みが増えたので
ドMとかじゃないですが嬉しく思います（笑）
私が経営するカフェのチャンネル
性転換手術の費用を抑える方法と相場(FTM)
※2021年6月現在の情報です
手術の方法については前回の記事をご覧下さい！
戸籍変更までの手術で一番安い方法
ズバリ！
自力でタイのガモンで胸オペと内摘を同時に行う方法が最も安いです
ヤンヒーとガモンの2つが有名ですが
ガモンの方が千円ほど安いです
ヤンヒーは国際病院で設備も整っており、人気なイメージです。ただし、ホルモン治療歴が1年以上の方でないと受けれないそうです
ガモンは美容外科ですがホルモン治療歴は必要ないそうです
どちらにするかでかなり賛否両論ありますが
個人的には希望する条件が無ければ安い方で良いと思います
手術の方法は色々ありますが大まかに分けて
胸オペ
→サイズの違いで方法が変わります
小U字、中O字、大Ｉ字
U字が一番傷口が目立たず安いです
残念ながら胸のサイズや形で決まるので
選ぶ事はできません…
内摘→切開法と内視鏡法の2つ
もちろん切開法の方が安いです
その分傷口が目立ち、入院期間が長いのが欠点
アテンドやサポートを付けずに自力で予約して行くと手術費、宿泊費、食費、交通費だけで済みます
日本人のFTMをたくさん相手にしているのである程度日本語喋れるそうです
相場ですが
手術前検査＋手術費
19万〜29万(胸のサイズで変動)
宿泊費
1日当たり6100円〜
東京からタイまでの航空費
7万〜12万
食費は3万あれば充分だと思います
これプラス英文の診断書が必要になるので国内の精神科で見てもらわなければいけません
現在はコロナウイルスの関係でガモンのみ受け入れ可
数回のPCR検査が自費で行われるので別途で20万かかります…
高く見積って
約80万円
といった所でしょうか
一番安い方法でこれ！？
って思いますよね(笑)
でも国内で受けると内摘だけで100万超えるんです…ヒェッ( ˙ཫ˙ )
ではここからは僕が実際に行った
国内でできるだけ安く抑える方法をお伝えします
まず保険適用になった胸オペ
保険適用でやってくれる病院は少ないので家から一番近い病院を選びましょう
何度も通院しなければなりませんので交通費もかかります
僕は岡山大学病院で受けました
保険適用になると当然3割負担になるわけですがそれでも70万はいきます
これを更に安くする為に高額医療申請をします
※部屋代や食事代は保険適用外です
部屋によって値段が変わりますが、選ぶことが出来ません
僕の場合は2番目に高い部屋でしたが
17万円に抑えることができました！
ホルモン治療を開始するとSRS(性適合手術)に関わる全ての治療が保険適用外になります
ホルモン注射は色々種類や量がありますが
僕が打っているのはエナルモンデポー250mg
2週間に1回 2000円程度です
そしてゆっくりお金を貯めて内摘
保険適用外なら安くしようがないと思ってませんか？
①医療費控除
確定申告の時に税金を返してくれるシステムです
自分で書いて出さないといけないのでめっちゃ面倒ですが、交通費や家族全員の分までまとめて安くしてくれます
詳しくはこちらをご覧下さい
https://www.hokende.com/life-insurance/medical/columns/medicaldeduction
②カード決済
こちらは少々ずる賢いやり方ですが
ポイント還元を狙った方法です(笑)
でも馬鹿にはできません！
還元率1%の楽天であれば
100円で1円戻ってくるので
100万かかる内摘だった場合1万円も得します！
三井住友のナンバーレスカードが
調べた中では還元率高くて最大5%
5万円戻ってきます(笑)
安くする方法はこれくらいでしょうか…
探せばまだありそうですが
使えるものはとことん使っちゃいましょう！
次回はホルモン治療についてです！
私が経営するカフェのチャンネル
性別と氏名の戸籍変更。性転換手術について
※この記事は2021年6月現在での情報です。
先に氏名の変更についてお話します
氏名の変更は家庭裁判所で出来ます
僕の場合はホルモン治療も手術もしてない状態で変更しました！
特に条件はないそうですが、変更するからには正当な理由とその証明が必要です
ホルモン治療していたら
医師の診断書
郵便切手(自治体事に違います)
申立人の戸籍謄本(全事項)
申立書
で十分です
申立書(PDF)
https://www.courts.go.jp/vc-files/courts/file2/2019_nanohenkou_m.pdf
理由項目は8のその他に丸を付け、
「性同一性障害の為」
と書いておくといいです
一番重要なのは下の文面！
画像検索とかで｢性同一性障害 申立書｣と検索をかけるとたくさんテンプレが出てきますので参考にして下さい。
手術もホルモン治療もしてない状況で行く方は
これらの項目プラス
普段使っているカード類、手紙、年賀状に書いてある名前
仕事先や学校などで戸籍と違う名前で呼んでもらって浸透しているなどの証拠品を
これでもかと集めて行くといいでしょう
手術の予定も決まっており、ホルモン治療を行うとすぐ声変わりしますと付け足すと裁判で通りやすいです
事前に電話して確認後
それらの書類を持って行き、2週間ほどで変更できました！
性別の戸籍を変更する事もできます
条件付きですが…
・専門的な知識を有する医師2名以上によって【性同一性障害】の診断を受けているもの
・20歳以上であること
・現に婚姻をしていないこと
・未成年の子がいないこと
・生殖腺がない事又は生殖腺の機能を永続的に欠く状態にあること
・其の身体について他の性別に係る身体の性器にかかる部分に近似する外観を備えていること
主に下から2つ目の項目を達成する為に治療を行います
性転換手術(SRS)と言って
乳腺摘出、子宮卵巣摘出(内摘)の2つを行います
追加で腟閉鎖や陰茎形成を行ったりする方もいらっしゃいますが戸籍を変えるのには必須ではないです
国内でする場合は
ホルモン治療を行っていなければ乳腺摘出のみ保険適用になります
(金額を抑える方法については次回お話します)
そこからホルモン治療をしつつ
1年以上空けて内摘の治療へと移ります
現在はコロナの影響もあって3年以上は待たないと難しいです
費用は高いですが
何かあった時にすぐ見てもらえる
相談ができる、国内の方が安心
と言った理由から国内を選択する方が多いです
海外でする場合はタイでやります
保険は効きませんが日本でするより約40万は安くなります
しかし現在はコロナウイルスの影響でPCR検査を自費で何度も受けなければ行けない為かなり高くなってしまいました。(約10万円の差で安い)
帰国してから国内便に乗れないので飛行機以外での移動手段で帰宅しなければなりません
僕が住んでいる所は四国のド田舎なので
東京からだと岡山まで新幹線でそこから特急電車に乗って帰ることになります(－－;)
東京までの交通費を考えると国内で受けるのとさほど変わらない気もしますねw
それに加え外国からの受け入れを禁止する病院が増え、予約待ちが何年先になるかと言った様子…
ですが
日本に比べ性転換手術の技術が高いことや費用の安さ、
当時国内で手術できる所が少なかったことから
有名人や人気YouTuberも利用していた方が多いです
タイでの手術をサポートをしてくれる会社は何社かあります
中でもＧ-pitはかなり手厚いサポートをしてくれる印象です
手術をしてホルモン治療を行えば
見た目は完全に男性
20歳以上で子供がいない未婚者なら戸籍を変更することが可能です
もちろん治療の途中で辞める方も沢山いらっしゃいます
自費負担が大きすぎて断念されたり
やっぱり女性として生きたいと思い直したり
体に傷を付けたくないからと言った理由も
無駄に手術しなくても性別が変えれる時代
同性婚が出来る時代
になってほしいと思いますね…
次回は金額を抑える方法についてお話します！
私が経営するカフェのチャンネル
手術を決意したきっかけ〜大学・新社会人編〜
大学は良き友に巡り会えてなんとか管理栄養士の資格を取ることができました
本当に感謝してます…
成人式
僕は迷わず男性用のスーツでネクタイを締めて行きました
浮くのは分かっていても
今の自分を見て欲しくて行きました
結果、嫌なくらい浮きました(笑)
受付が男女に別れていて座席も男女別
戸籍や名前は当然女であった為周りも困惑
こんなんで大人になっていいものか不安になっていると中高と同じだった親友が
僕らしいと笑って接してくれました
そこから冷たい目線が徐々に引いていき
何人かが話しかけに来てくれたのです
親友とのツーショット
お酒を飲める歳になると近くのbarでよく常連さんと世間話するようになりました
本当にいい人達で僕の事を
｢はる坊｣と呼んで慕ってくれていました♪
(当時の下の名前から取ったもの)
ほぼ毎日飲み歩いていたので貯金はほぼゼロで一度電気止められた事もありました(^^;
そんなでも無事に卒業し、岡山での一人暮らし生活は幕を閉じました
Uターンで地元愛媛に戻ってきて
就職した先は地元では有名なドラッグストアでした
「ドラッグストアに管理栄養士いるの？」
と思ったそこのあなた！
知られてないだけで結構たくさんいます(笑)
社会人になって一番辛かったのは仕事でも人間関係でもなく｢化粧｣でした
初めての経験…顔にベタベタと何か付いているのがとてつもなく嫌。
慣れないヒールも靴擦れ起こしたり転んだり(；´Д｀)
中でも耐えられなかったのは
化粧品の商品説明会で試供品を大量に渡され、感想を言い合うというもの…
肌に吸い付く？馴染む？
ぜんっぜん分からんw
でも自分の中で
｢これは仕事だ。好き嫌いをしてはいけない｣
と言い聞かせて化粧品の知識を頭に叩き込んでいました
チークとかアイシャドウとか何それ？って所から入りました( ´꒳` )
そんなある日突然倒れたのです
救急車にのせられ原因はストレス
そこで親と会社にカミングアウトする事を決意
自分が思っていたよりすんなり理解してくれました！
倒れた一件が無ければ受け入れてくれなかったかもしれませんが、話して本当に楽になりました
とても理解ある会社で登録販売者の制服は男性用に変わり、スーツも男性用
不安に感じていた性転換手術も後押ししてくれました！
戸籍の名前を変更しても誰かに何か言われるなんて事はなかったです
本当に有難い事です…
そしてそんな僕をずっと支えて下さったのは
ひとつ上の先輩と店長でした
この2人には頭が上がりません…
退職した今でもたまに連絡をする仲です(*^^*)
なぜ退職したかはLGBTとは関係無いので省略
また別の記事でお話しましょう！
1悶着あったものの無事岡山大学病院での性適合手術を終え、ホルモン治療を再開
嫌だった生理も止まり
声も完全に男
他にも色々変わりましたが
それはまた別の記事で！
たまにですが
性同一性障害なんだと伝えると
女になりたい方なのかと勘違いされます(笑)
声の低さって本当に大事…
声変わりしてすぐボクシングジムに入会
まだカミングアウトしてないので向こうは男だと思っています(笑)
時々走り込みもしていますが
ものすごく身軽に感じるし
スピードも全然早くなっていて
ホルモンすげぇーって改めて思いました(笑)
仕事は家業を継いで安定した暮らしをしていましたが妹に誘われ
ボードゲームのカフェをする事に…
中々いい物件がみつからなくてまだ先になりそうですが(-ω-；)
これでひとまず僕の自己紹介兼幼少期からのエピソードは以上となります
振り返ってみるとやはり波乱万丈な人生…
何度も自分の体を恨んだり自殺を考えましたが
生きていて良かった。諦めないで良かった。
と思えます
あの時友達がかけてくれた言葉や出来事がなければ今の自分はいなかったです
僕は同じような経験をして苦しんでいる人達にたくさんのエールを贈りたい。
その為に心理カウンセラーの資格も取りました
もし悩み事や相談したい事があればTwitterのDMでもいいので送ってください！
できる限り力になります( ๑•̀ω•́๑)
次回は手術について詳しくお話します！
私が経営するカフェのチャンネル
LGBTはどこにでもいるナベシャツは神〜高校生編〜
ブレザーに身を包み
スカートもリボンも無心で身に付ける
クラスと担任の先生は3年間ずっと変わりませんでした
僕のクラスはとても賑やかで明るい人達ばかり
不思議と男女関係なく友達ができました
そのクラスには
レズビアン(女性の同性愛者)
ゲイ(男性の同性愛者)
バイ(男女どちらでも愛せる)がいました
そして
こんなに揃うことってある！？
って思うくらい(笑)
だからありのままの自分で過ごすことが出来ました！
スカートなんてこっそり体操ズボンに履き替えて過ごしてました(笑)
(毎回先生に怒られる)
ゲイの友達は凄く大人しい子でカミングアウトされたのは2年の後半でしたが
かなり勇気がいったと思います
クラスの男子に後ろ指刺されてしまう危険性が高いから怖かっただろう…
見てないと思うけど…話してくれてありがとう
後の人達はかなりオープンにしていたので
隠さなくていいんだと思えるようになれました
そして案外どこにでもいるんだなと言う事も分かったのです
みんな分からないように隠して生きて
ほとんどの人は世間体を気にして諦める
「昔はこんなの無かった」とか
「今の日本の教育のせいだ」とか言ってる人達は
大きな誤解をしている
隠さなくてもいい世の中になってきたから
ありのままの自分を受け入れようとしてくれる制度が出来始めたから
自分を偽る事をやめただけなんです
部活は中学と同じバドミントン部
中学の弱小チームとは違いガチで優勝を狙いに行ってる感じでした(笑)
そのギャップは凄まじかったです…
負けず嫌いだったので必死に食らいついた結果ぽっちゃりしていた体型も細身の筋肉質に変身
大会ではそこそこ名が知れる程度には勝ち進む事が出来ました
男女一緒に練習をしていて男子のメニューについてこれている自分に驚きました
ただ、そこでは男女差別が激しく…
何か悪く言う時は決まって｢女子｣と罵るのです
女を悪いもののように扱うその考えが未だに許せません
僕はそこでキャプテンをしていましたが
立場関係なく先生や同期、先輩に言われ続けました…
(本当に辛かった)
ずっと僕のダブルスのパートナーをしていたのがあの卒業した小学校の同級生…
僕の事を凄く嫌っていたみたいで
初めはなかなか噛み合いませんでしたが今ではとても仲良しです(笑)
人生なにがあるか分かりませんねー
将来はラーメン屋さんになるという夢がありました
ラーメンがこの世で1番好きだから
これは小学生からずっと変わらない夢でした
それを顧問の先生に打ち明けると
｢女には厳しい世界だ｣と言われました
そして大学を勧められました
今思うと成績は良い方だったので学校的には大学に行かせたかったのでしょうか
女には無理だと言われた幼い頃からの夢
簡単に諦める事なんて出来ませんでした
担任の先生からも本当に大学に行くのか心配されました
就職してその先でも男女差別があるのなら無い所に行きたい
ラーメンなら好きなだけ食べ回ればいい
そう言い聞かせる事で自分を納得させました
大学は岡山にある四大を勧められました
そこで管理栄養士の免許取得が目指せるそうで同じ料理関係ならと希望しました
高校で調理師の免許を取っていたこともあり面接ではかなり優位に立てたと思います
ナベシャツとの出会い
僕は胸が大きい事がコンプレックスでした
どうにかできないものかとネットを見ていると
胸を潰すサラシみたいなシャツその名も
｢ナベシャツ｣というものがある事を知りました
https://www.amazon.co.jp/s?k=%E3%83%8A%E3%83%99%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%84&ref=nb_sb_noss
なんでもっと早く調べなかったんだろうと秒で買って着けてみる
｢胸が消えた！！｣
その差は歴然
いつも胸を気にして猫背になっていましたが少しだけ胸を張って歩けるようになりました(猫背はFTMあるある)
圧迫感はあっても僕にとってはとても大事なアイテムになりました
また一歩ありのままの自分に近付けたような気がした高校生活でした
続きは次回！
私が経営するカフェのチャンネル
性同一性障害を知って自覚した〜中学校編〜
家から徒歩1分の私立中学校
卒業したあの小学校と
その隣の小学校の生徒達が通う場所
初めての制服
本当は学ランが良かったけどセーラー服(--;)
もう人生を諦めてました
自分は女なんだと、そう言い聞かせて…
すごく嫌だったけど髪も肩まで伸ばしました
中学校生活までいじめられてたまるかと
コミュ力高めの明るい人を演じました
手始めに隣の席の女の子
男の子と仲良くして失敗したから
今度は女の子と仲良くする
初めての試み…
変わった名前をしていたので聞いてみると
一家全員車好きで名前も車から取ったものだと嬉しそうに語ってくれました♪
思ったことをハッキリ言う性格で
嫌われても自分から話に行くような子
僕とは真反対
正直驚きました
こんな生き方も出来るのかと…
そして初登校の日、凄く美人でスタイルのいい子が僕に話しかけてきました
｢ねぇ、昨日公園にいなかった？｣
ん？確かに公園で遊んだけど…なんで知ってるんだ？？と疑問に思いながらも
｢いたよ｣
と答えると
彼女は嬉しそうに｢やっぱり(笑)｣と返してくれました
僕がブランコで小さな子達と一緒に遊んでいた所を見ていたそうで(笑)
中学生にもなるのに公園で遊んでるなんて変わった人だと笑ってきました
でも嫌な感じで言ってるのではなく好意的に笑ってくれて、
そんなちょっとしたことで幸せを感じた
中学生活はスタートしました！
部活動事件
部活はずっと前から決めていた野球部！
巨人ファンで阿部慎之助さんが大好き(*ˊ꒳ˋ*)
語りだすと止まらないので抑えます(笑)
アニメでは当時地上波で流れていた
「メジャー」
漫画やテレビの再放送で好きになった
｢タッチ｣
とにかく野球がしてみたくてたまりませんでした(笑)
でもそんな夢は呆気なく潰され…
理由は｢女子の入部は受付けてないから｣
だそうで
心から女に産まれたことを憎みました
何度も悔しくて泣きました
友達、服、部活、恋愛
どれも青春と呼ばれるものは僕にとっては
全て我慢の対象なんだ…
これから生きていく上でずっと我慢し続けなきゃいけないのなら
死んだ方が楽だと考えるようになったのです
絶望していると新しく友達になった子から
｢迷っているならバドミントン部に入らないか｣と誘われて
どうでもよくなっていた自分は何も考えずにバドミントン部に入部しました
これが後に自分の人生を大きく左右するものになるとは思っても見ませんでした
(もし違う部活だったら今の自分はいません)
部で知り合った先輩、後輩、同学年の子達
とにかくかなり沢山の友達ができました！
あんな絶望の淵にいた自分をいろんな人の支えでまた頑張ろうと思えたのです
部活で知り合った友達と初めて
カラオケに行ったり電話やメールのやり取りをしたりしました！
その内の1人は今でも仲のいい親友です(*^_^*)
過去の僕と同じようにいじめられている子を迷いなく助けた事もありました
そこまで勇敢に立ち向かえたのは過去の経験があったからかもしれません
その点ではありがとうと言いたい
助けたと言っても幼稚なやり方でストレートに
首元掴んで怒鳴っただけだけど…
バドミントンはそんなに強くならなくて
負けず嫌いの性格だったので
部活とは別でバドミントンクラブに入って夜通し熱中してました(笑)
恋愛事件
中学になるとそれなりに恋愛話も増えるわけで
当時の親友に
好きなタイプを聞かれて咄嗟に女の子が好きだとカミングアウトしてしまいました(笑)
(この時性同一性障害を知らなかったのでレズビアン(同性愛者)だと言っていました)
変な目で見られたらどうしようと慌てて冗談だと言おうとしたらまさかの
僕と同じレズビアン(女性の同性愛者)の女の子がいると教えてくれました
こんな事ってあるのか！？
僕はその子を探して同じ図書委員だと言う事を突き止めました
何を血迷ったのか初手から｢同性が好きなの？｣と聞いてしまいました(笑)
その子はすごく青い顔をして｢誰から聞いたの？｣と返してきました
その時初めて隠すべき事なんだと気付きました
(気付くの遅すぎ…)
慌てて｢僕も同じ！女の子が好きなんだ！｣
と返すとしばらく沈黙が流れて
その後なんとか打ち解けることが出来て
なんやかんやで付き合う事になりました(笑)
但し条件付きで(--;)
・学校ではバレないようにすること
・お互い本命では付き合わない(浮気の公認)
こんな感じだったような気がする…
今思うと付き合ってるのか？と思う条件(笑)
学校ではぞんざいな扱いなのに
家や図書室で2人きりになると凄く甘えてくるギャップが可愛くて好きでした(笑)
(惚気話ですみません(笑))
情緒不安定な子でしたが心の支えになれてると思うと嬉しくて
彼女のわがままは出来る範囲で答えていました
そんな変わった恋愛は卒業まで続きました
(たくさん振り回されたけど楽しかったな)
今でもその女の子とは友達です！
登校初日に声をかけてくれた美人な女の子にも恋をしました
でも告白したら気持ち悪いと言われてしまって
すごく悲しかったです…
そこで全員が理解してくれる訳では無いのだと言うことを知ることができました
なぜか先輩達も巻き込んで大事になったので
めんどくさかったな…(原因僕だけど)
卒業する頃には仲直りしたけど未だに根に持ってる |дﾟ)
性同一性障害だと気付いた瞬間
レズビアンとして付き合っていても違和感はありました
女として女が好きなのがレズですが
自分は男として女を好きでいたい
これが最大のポイント
とあるドラマを見ました
｢ラスト・フレンズ｣です
主題歌は宇多田ヒカルさん
キャストは上野樹里さんや長澤まさみさん、錦戸亮さんなど豪華メンバー
そこで初めて｢性同一性障害｣を知りました
ドラマ見て1話目で｢自分これだ！！｣ってはしゃぎました(笑)
同じ悩みの人がいた嬉しさでした
自分だけじゃなかった、テレビドラマで取り上げられてるほど世間に浸透しているんだと
見終わった頃には誰にも隠すことなくカミングアウトしまくりました
(家族だけ内緒で)
中学3年の文化祭
文化祭実行委員だった僕は色々な企画を考えていました
中でも一番力を入れたのは演劇
男女が入れ替わるストーリーをオマージュして作り上げました
元ネタは「おれがあいつであいつがおれで」
僕はその主人公の男役に立候補しました
そして見事当選！
｢学ラン着れるやん！｣って大はしゃぎ
外見は男で中身は女なので逆ではあるけど楽しく演じる事が出来ました
強いて言うならもっと痩せときゃ良かったって事くらいかな(笑)
修学旅行も楽しく回れていい思い出がたくさんできた中学校時代でした(*ˊ꒳ˋ*)
次回へ続く！
私が経営するカフェのチャンネル
性同一性障害でいじめられる〜小学生編〜
続きです
妹ができてから
わがままだった性格も少なくなって
面倒見のいいお兄ちゃんになりました(笑)
オムツやらミルクやらは僕の担当でした！
七五三事件
妹が3歳、僕が7歳の時に一緒に写真を撮る事になりました
当然女の子は花柄の可愛い着物…
ずっと駄々を捏ねてました
黒のかっこいい袴やスーツを泣きながら見つめて…
それを見た妹も一緒に泣き始めて大変だったと思います( ˊᵕˋ ;)
そして小学校に入学
当然ランドセル問題があるわけで…
当時は黒か赤の2色だけ
もちろん他の男の子と同じ黒が良かった
ランドセルを見に行った時ずっと黒がいいと言っていたら選ばせて貰えず
結果赤…
それだけじゃない
上靴も男の子は青、女の子は赤
水着も男女別(これはどうしようもない)
小学校は私服制でもちろん男物の服で登校
毎日のように男の子達とプロレスごっこ
女友達は相変わらず少なかったです(￣▽￣;)
そんな小学校生活が更に辛い場所へと変化しました
転校事件
小学6年で転校して完全ぼっちに…
それまで僕を見たことない人からすると得体の知れない生き物に見えたのでしょう
普通にいじめられました☆
前の学校ではむしろガキ大将ポジションだったので一気にカースト落ちた感じ(笑)
こちらも私服登校でした
もちろん男物の服で毎日通いました
他とは違うから異物扱い
まぁ小学校なんてそんなもんでしょう
両親には言えなかったです
母に関してはモンペなので何をするか
考えただけでゾッとする…
何故か小6の学校生活だけすっぽりと記憶が抜けてて
思い出せないので余程辛い生活を送っていたのかな？
そして全てがどうでもよくなってきた頃
母がタバコでランドセルを焦がしてしまう出来事がありました
｢これで捨てれるじゃん！！｣
という事で
勝手に黒のリュックで登校
上靴は青
なかなかの破天荒っぷり(笑)
これだけして親は何も言わないのかって？
不思議と何も言わなかったです
もう興味も無かったのでしょう
その後、母は不倫をして離婚しました
修学旅行
普通修学旅行は学校生活を共にしてきた仲で行くもの
でも僕は1年も経ってないから振り返る思い出も遊びたい友達もいない…
それに加えていじめがあったものですから尚更
行きたくなかったと思いますよー(笑)
班は人数の足りてないグループに無理矢理詰め込まれたような環境だったような気がします…
温泉は死ぬほど嫌い
自分の体を見られたくない、自分も見たくない
恐らく誰よりも早く脱いで早く出てたと思います(笑)
前の学校だったらもっと楽しかったんだろうなとか
あっちの学校はどこに行ったんだろうとか
そんな事ばかり考えていたんじゃないでしょうか
僕の小学校生活は暗い形で幕を閉じました(´ｰ｀)
続きは次回！
私が経営するカフェのチャンネル
